新青丸航海(KS-21-4)でマリンスノー観測を行いました
2021年3月11日から21日にかけて実施した新青丸航海(KS-21-4)では、OSIL社のマリンスノーキャッチャ―(MSC)を使って、マリンスノー観測を実施しました。
観測海域は、北海道南方の西部北太平洋海域です。
MSCは、大量の海水を採取した後、それを甲板に静置し、沈降したマリンスノーを非破壊的に回収する装置です(写真1)。回収した試料は、顕微鏡解析、粒子解析、遺伝子解析、化学分析などに供します。船上での顕微鏡観察から、珪藻類を主構成員とする「春のブルーム」が捉えられたことがわかりました(写真2)。航海は5月にも同じ海域で実施される予定です。
本航海は、進行中のプロジェクト「凝集体生命圏:海洋炭素循環の未知制御機構の解明」(科研費基盤S, 課題番号19H05667)の一環として実施されました。
写真1 MSC投入の様子
写真2 船上での顕微鏡観察
写真3 甲板での集合写真